「わら」ではなく「布団」に寝られる生活

{ Posted on 7月 08 2011 by Wilson Cham }2011-08-27

「布団」と一言でいうと、ふつうは寝具を思い浮かべるのではないだろうか。
そもそも「布団」の由来は、「蒲の葉」で編んだ丸い形の敷物だった。
「蒲団」と書いて「ふとん」と読み、その敷物は、主に禅僧が座禅に用いていた。
綿作りが広がり、大きな「蒲団」は寝具として使われるようになった。
その後、寝具を「蒲団」、敷物を「座蒲団」に区別され、「蒲の葉」ではなく、「布」の使用に伴い、「布団」「座布団」と表記されることが主流となったようだ。

では、「ふとん」と呼ばれる前の寝具はどのようなものだったのか。
わらぶきでできた粗末な小屋の中は土間。
寝場所には「わら」。
この中にもぐって寝ていたという。
このわらを編み、むしろを作り、これを重ねたものに寝るようになった。
このころ畳が作られ、貴族は直接畳に寝ていた。
寝具と呼ぶにはほど遠い。
そんな時代の方たちを思うと、ふわふわとやわらかく、しかも暖かい、「布団」というものにあまり目を向けていなかったことに気づく。
http://ioo-futon.net/

おそらく「むしろ」や「ござ」を寝具にしていた江戸時代の人たちも、ダニや害虫と共存するような生活をしていただろうし、少なくとも寒さとの戦いも日々のことであっただろう。
現代の生活ではなくてはならない、いや、あることが当たり前の「布団」に寝られることがなんと幸せで、贅沢なことかと、彼らはそう思うに違いない。
今日、眠りにつく前に、そんな祖先たちの努力や工夫に感謝できたなら、幸せな気持ちで朝を迎えられそうである。

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